しぼりだし日記

子育てほぼ終了主婦の思い出しエッセイ漫画

大学受験の思い出

 

息子の受験の年はコロナ発生の翌年度でまだワクチンもまわらず、感染経路も色々説があって手探り状態みたいな時でした。しかも初共通テストで。何だか気の毒な年度の子達だなぁ、と思っていました。まぁ、みんなが等しく大変だったわけですけどね。

拾いのプロな息子を持つワタクシとしてはそりゃあ神経質になります。息子の健康面に関してだけは日頃からちょっとうるさいのに、受験とコロナ、セットですもの。情報拾っては対策グッズをいそいそ買ってきて、通販の販売員よろしく息子にプレゼンしていくんですよ。

目が怪しいって話を聞いたんでさ、どうかな?こんなの。(目立たなそうな角度でスっと差し出すフェイスシールド)

また変なこと言い出したよ、この人、といや〜な顔をする息子。

いや、もちろんさ、ずっとこんなのしろなんて私も思ってないよ〜、そんな大袈裟な!ねぇ?
たださ、△△大学って他よりちょっと遠いじゃない?電車長く乗るじゃん?こんなのあったら少し安心するんじゃない?(…主に私が)乗ってる間だけ?どうかな?
  上の状況に続く

 

テスト直前はこんな感じでキリキリでしたが、コロナが発生してから受験に至るまでの息子高校3年の一年間、実はわりと悪くなかったと私は思っています。とくに春から夏くらいの、学校もオンラインやらが多く家で過ごす時間がとても多かったあの頃。高校に入ってから部活からそのまま塾に向かう生活だった息子が、ほとんどの時間家に居て自宅勤務だった夫も含め、ずっと3人で食卓を囲めていたのです。途中でその幸福に気がついて、コロナ禍でもいいこともあるなぁ、と思ってしまった。不謹慎ですけどね💦だってコロナが去って大学に通い始めたら家になんてほとんど寄りつかないでしょう?(今思ってたよりは家に居着いてますけど…)

巣篭もりって誰が言い出したんですかね。外では恐ろしい何かと出会う不安があったけど、ぬくぬくと暖かい巣の中で、あの頃確かに私は幸せでした。