しぼりだし日記

子育てほぼ終了主婦の思い出しエッセイ漫画

だって好きなんだもん〜本好きの下剋上の沼

 

どこかで触れたことがあるかと思うのですが、なろう系のファンタジー

本好きの下剋上」作 香月美夜

という小説が結婚後一番私を狂わせているのです。

元々BL系を好んでそのままそれが仕事にもなってた私なのですが、世間にあたりまえの様にそれらが溢れてからは琴線に触れることもほぼ無くなり、最近は普通に色々読み散らかしたり観たりの生活でした。

 

2年程前、日頃暇潰しのお世話になっているピッコマなどのマンガアプリで、本好きの下剋上のコミカライズを読んだのです。最初はかわいいな、先が気になるな、程度でした。ご存知かと思いますがマンガアプリって全部は読めず、毎日一話ずつ、とかそんな感じですよね。

 

無料部分を1部も2部も終了し、これは先が読みたいよ⁉️と我が家がまず行くTSUTAYAでその続きを1部と2部の既刊で棚にある分全部借りたのです。当然ね、2部が出ているって事は1部のマンガ発行しきっているって思いませんか?それが1部の最後と2部の頭がどうしても繋がらないの。それで調べたら、どうやら本好きの下剋上はもう終了しているネットの無料サイトの大河小説らしい、ということがわかりまして。で、長すぎるからマンガの方は各章毎に絵担当を振り分けて同時進行発行の様なことをやっている…、と。そ、そんな❗️

 

私、同じ世代の人にありがちではないかと思うのですが、本は絶対紙派、横書きをスクロールで読むなど、言語道断‼️なやつだったのです。

でもどうしてもこの先が読みたい‼️読まずにいられようか!

という執念に取り憑かれ、はじめて「小説家になろうアプリ」をダウンロードし、ネット小説の世界にダイブしたのです。

 

読んだことのない方にざっくり説明しますと、本が好き過ぎる主人公が地震による本の雪崩で圧死、中世に近い異世界に生まれ変わる話です。そこは文明が現代より遅れている分魔法が存在し、その力にかなりの部分を依存して成り立つ世界なのですが、貧民の家に転生した主人公は本が無い世界(あるけどまだ羊皮紙とかで高級品)であることを自覚し、打ちのめされます。そこで社会に順応していこう、ではなく、気を持ち直して決心するのです。

無いなら作れば良いじゃない❗️と。

 

私昔から何かを作り出す系の話が大好きでして(その話は別な時にじっくりしたいです)、この小説も序盤は主にゼロの状態から虚弱体質の身体なのに周囲の力を借りて紙を作るとか、お金を稼ぐ為に前世で作っていたアクセサリーなどを商品化していく行程が描いてあります。

ネタバレしますが、彼女の虚弱は身体に溢れる魔法力が原因で、商品を作ったり売っていったりしていく過程で魔法世界を支配する立場の貴族層に、魔力と商品を次々と産み出す程の知性に価値を認められて、貴族の養女にされてしまいます。

後半からは貴族社会で生きていく波瀾万丈の彼女の人生(もちろん本を作り続けてね)になります。

物作りの貧民マイン時代と貴族社会で世渡りしていくローゼマイン時代で2部構成なんですね。貴族社会になってからが長く、でもそこにこの小説の真価が有るのではないかと私は思っています。特に5部。もう政治的な話になっていったりするのよね。全編通して前世の記憶をフル活用してのし上がっていく小気味良さがあり、そこは変わりません。痛快なんですよ。とても。そして表現は上品なのに設定えぐえぐなので、大人にも充分な手応えが感じられるはず。さらっと酷いことも沢山描かれています。

 

とにかく長くはあるので、似たようなものが好きな方でないとオススメし辛いのですが、細かいこと(服や食べ物などの描写)が好きな方、そして

水戸黄門の葵の御門が好きな方❤️

(最後権力とか問答無用の圧倒的な力で問題解決みたいなやつ)

 

向いてますよ……………ひひひ(((o(*゚▽゚*)o)))♡

気になる方は小説になろう、という小説サイトでまず、読んでみてね。

無料だし読めなかったとしても離脱しやすいですよ。

もう図書館でも書籍借りられるけど。

最初はネットが私はおすすめ。書籍は書き下ろしサイドストーリー多いから、ストーリーを早く進めたいときはネットがいいと思うのよ。とにかく長いのでいきなり購入はおすすめできないわぁ〜💦

 

ワタクシ、本好きがネット小説初だったわけですが、去年は本好きを何回も周回した後、二次創作の小説まで読み始めて、本好きの世界にどっぷりでした。

本好きのファンの世界では原作者の香月先生のことを 最高神。パロディで別な次元の主人公達を描くことを、別な織り地、などと呼びます。(時を紡ぐ神様が小説に出てきて人間の魂の糸で世界の流れをつくるんで)

ちょっと優雅なんだかあぶねえ奴らなんだかよくわからない感じです。

 

私も自転車飛ばす時など、

シュタイフェリーゼ※より速く‼️

 

(※疾風の女神様、小説でしばしば出てくるいざ鎌倉的台詞)

と脳内で叫びながらペダル踏んでますが、  

 え〜と、幸せです。とても。

 

本好き沼に落ちていなかったら、もう一年早くブログ始めてたんじゃないかしら…

(*´∀`*)時間溶けるから、危険なのよ〜。