あれは名作だった❗️
マンガ無しのストックがお題にちょうどよかった✨
好きな小説どれが一番かって言われるとちょっと迷っちゃうのですが、名作って言われたら私はこれ一択です。
私が高校の頃から好きなシリーズなのですが、ジーン・アウルっていう文化人類学者の方が書いたエイラっていう原人の女の子が主人公のお話です。
クロマニョン人の女の子のエイラは地震で親とはぐれ、旧人ネアンデルタールの群れに拾われ育てられます。
序盤は異種の中で不便さとその種の中ではあり得ない才能のせいで群れの中で生き辛く虐げられながら成長する様子。
中盤は群れを放逐され、自分と同じ種を探すエイラの旅と独り暮らし。
後半は同じ種との出会い、そこで生きていくための学び直しと旅。
最後、自分が産まれた場所では?と思われる共同体に受け入れられ、才覚で次代の長へと成長していく、というところまでです。これも超大河なの…。
でも本好きの下剋上より短いよ❓(あれ…容量的に多いのかな…)
最終巻これね 16巻目
この小説何がすごいって、エイラは私達とほぼ同じなんですが、最初彼女を育てた種は記憶の伝達の仕方や物の覚え方がもう違うんですよ。
ちょっと他の動物に近い感覚なんですね、多分。
生きていくために必要なことがもう種族の記憶として備わっていて思い出すだけ、という感じで描かれています。
私、この小説でしか種族の違いからくるすれ違いと不都合を描いているお話しらなくて。
その一点のみでも震えました。こんな発想あるんだ!と。
だからエイラは何もしらないな、この子は、と思われて育つんですがその分必死に覚えていくし、新しく工夫ができるんですね。そこがまた一族のタブーに触れて罰を受けることにもなるのですが。育てている種族は新しいことを学びそれを記憶することは難しいんです。
育てた一族ネアンデルタールではもう役割が生まれる前から決まっていて、女は狩りはしてはいけない決まりなんです。記憶で決まりますしね。
ネアンデルタールの方が女性蔑視で原人たちのコミュニティでは女性が高い地位に着いたりしているのは、この時代が女神信仰だったからなのかな。という気がします。
好奇心が抑えられないエイラは男たちの狩りの様子をみて、自ら投石機を造り狩りをはじめるのです。
他にも独り暮らしの時に偶然火打石を発見したり、動物の子供の世話をして(馬や狼)仲間にしていったり、何かを作り出すお話が好きな方にはたまらないかと思います。
お酒も出てきますが、特に美味しいお酒を作る達人が教えをこわれて口噛み酒みたいな造り方を打ち明けるシーンがあったり。
毛皮の色を白くする秘伝が尿を貯めたものに漬け込む、だったり。(アンモニアの漂白作用の存在に気がついている人がいるんですね)現代でも聞くなぁっていうやり方がちょいちょい出てきます。
心臓病の男の子にジキタリスから作ったお薬を飲ませたりね。
そして育てた種族から学んだ数々が新しい仲間のところでは価値に繋がり、彼女の地位を引き上げるのです。
動物と蔑んでいる種から育てられたエイラの薬草知識や治療の技は新しい仲間達よりも遥かに優れていて、何人もの命を救います。そう、これも私の大好きな
葵の御門となるのですよ‼️痛快❗️痛快なのです。
私きっと知的好奇心が地位や権力に繋がる構造が好きなんだわ〜☺️✨✨✨
ジェンダー論もあり、全編を貫く違った種族を互いに認め合って尊重すべきっていう作者の主張も頷け、ずっと読み継がれて欲しい名作だと思います。
う〜ん。でも為になるから、とかそういう気が抜ける勧め方したくないな。(笑)
とにかく面白いです❗️エイラと太古の風を感じてください。
これ、最初の頃は虐待描写の連続で、読むのしんどいところもあるんですよ😨
私も何度も読み返してるのはマンモスハンター辺りからなので。(5冊目辺りじゃないかしら💦)
後半も愛の営みが多くって、はいもうイイです🙂↕️と言いたくなる時もあったりします。
高校の頃はこんなエッチなものを図書館に!😳とびっくりしたんですよね。
これ読んだ後に博物館行くと多分テンション上がりますよ✨
これがフリント石器ー‼️ウエーイ❗️と思います😁
なんと知らないうちに文庫本が出ていたようです。
あら、知らないうちにドラマ化でもしてたのかしら。
ホーム社のは顔に落下すると痣ができる重さですので、文庫がお勧めかも。
まずは図書館でお試しを🍀
大好きななろう系名作
名作アニメ